[先輩、以外にしぶといですね。もっと、ウジウジしているかと思ったのに」
「悪かったな」
「俺、男で良かった。先輩に好かれたら、諦めわるくて大変だわ」
「お―。油断するなよ。僕はお前が好きだ。東京に呼ぶから覚悟しとけよ!」
「え―。勘弁して下さいよ。でも、先輩なんか変わりましたね…… 落ち着きが出たって言うのか、少し男らしくなりましたよね」
「私も、そう思うわ。雨宮さんの力、凄いですね」
美也が感心して言った。
「ああ、そうだな。でも、お前達のお蔭だよ。あの時、背中を押してくれなかったら、僕は今でも、彼女の姿を目で追うだけだったよ」
「そうですよ。俺達のアドバイスが良かったからですよ! 感謝して下さいよ」
「はい、はい、感謝しています。特に振られた時のアドバイスにはなぁ」
僕は二人を睨んだ。
「雨宮さんから連絡無かった時には、きっぱり諦めましょうね、先輩!」
「解っているよ」
僕は軽くため息をついた。
「そうそう、先輩。こんな時になんですけど、俺達、結婚する事にしました」


