恋愛預金満期日 

しばらく考えていた彼女が、口を開いた。

「それなら、平等にしませんか?」


「平等ですか?」
 僕は聞き返した。


「私が帰国する時、海原さんの事を今と同じ気持ちで思っていたら、帰国便をお伝えします。でも、もしその時、海原さんに他に好きな人が居たら、迎えには来ないで下さい。その時の私達の気持ちに任せましょう」


「わかりました。でも、平等では無いですね。あなたの気持ちが変わっても、僕の気持ちが変わる事はかなり低い確率ですから」


「そうですか? 海原さんが思っているよりは、平等だと思いますけど」


 彼女は意味ありげに僕を見て微笑んだ。

 僕は彼女の言葉の意味がよく解らなかったが、彼女につられて微笑んだ。