僕が何よりも楽しみにしている、英会話レッスンも四回目となった。


 彼女は僕より先に喫茶店に着くと、カウンターでマスターや常連客と話をするようになっていた。


 彼女の人懐っこさと自然な笑顔が、ここでも皆をとりこにしていた。
 彼女らしいと思った。


 彼女の英会話も少しずつ上達していて、僕の緊張も和らぎ穏やかな時間が流れる。


 時々、彼女の訳した日本語がおかしくて、思わず突っ込む僕の言葉に彼女が笑い出したり、難しい英語に悲鳴をあげる彼女に僕が笑ったり、僕にとってかけがえの無い大切な時間だった。