恋愛預金満期日 

 彼女が銀行に現れたのは月曜日だった

 一時三十分を回ると、彼女は颯爽と現れた。

 彼女の首には、白いマフラーが巻かれていた。


 久しぶりに「いらっしゃいませ」に活気がある。

 僕も負けずと声を張り上げた。

 彼女はこっちを見て、笑顔で頭を下げた。絶対に目が合った。僕に笑顔を向けたんだ。


「先輩、良かったですね。雨宮さん先輩に頭下げていましたよ」

「うん…… 僕もそう思う……」
 僕は嬉しかった。

 彼女が白いマフラーをしていた事、そして又会えた事に……