「菜奈の可能性だってあるんだし!変わらずに接するのよ!」
「えぇ!?う、うん……!」
このウワサは、朝にしてほぼ学校中の人たちに知れ渡ったみたい。
龍弥くんも朝来て、おはようの次に言った言葉がこのウワサのことだった。
「ある女の人が昨日の夜に電話で告白したらしい。んで、気持ちには応えられないって言ったらしいぜ」
より細かい情報を知ってる龍弥くんから話を聞いて驚いた。
昨日の夜……先輩と別れた後、だ。きっと。
「菜奈?どうしたの?」
「え?ううん……。
昨日、先輩と1日家でお話ししてたから、そのあとかなって」
そう言うと、由良ちゃんと龍弥くんは目を見開いて驚いた。


