「菜奈ちゃん。布団よりもいいものあるよ」 「へ……?どれですか?」 布団から顔を覗かせれば、先輩が腕を大きく広げていた。 ……うん? 「ほら、おいで?」 「……ええぇ!?」 こ、これは……ギュってしてくれるってこと……ですか!? いやいやいや……!そんな! いや、すごく嬉しいのだけれど! 恥ずかしいし緊張しちゃうし……! なんて葛藤してたら、痺れを切らした先輩が近くに来ていた。 そして、布団を剥ぎ取った次の瞬間、 ふわっと、先輩の香りに、温もりに包まれた。