体育祭も終わり、いつもと変わらない日常を送り続けて1週間。



もうすぐ、テスト週間になりました!



先輩とは前より会う時間少なくなっちゃったし、連絡とかも特にしてないんだけど、

すれ違えば挨拶してるし、相変わらず大好きです、先輩!!



体育祭の準備以来仲良くなった龍弥くん。



それから由良ちゃんの3人で最近はご飯を食べるようになった。



「……はあ」



「はあーー」



「……ちょっと、龍弥くん!由良ちゃん!
ご飯の時までため息つかないっ!」



テスト1週間前になった今日、
この2人は朝からずーっとため息ばっかり。



「菜奈、あんたはさ、別にどうってことないじゃない?
私はさ、中学の時からね、毎回赤点ギリギリなのよ」



「俺も……俺、模試では点数取れんのに、学校のテストだけは無理なんだよ……」



私だってすごい出来るわけじゃないし……。

なんならすごく中途半端だし。



「仕方ない、先輩に頭下げて教えてもらお」



「……俺、どうしよ」



そんな落ち込まなくても……

まだ1年の最初のテストだし……
って、だからこそ点数稼ぐチャンスか。