「菜奈、悪い!先生に呼ばれて……って、あれ?仕事終わってる?」
「お疲れさま、龍弥くん!
先輩が代わりにやってくれて……」
「先輩はむしろ休んでてくれても良かったんですけど」
「龍弥までそう言う」
ちょっとむすっとした先輩は、それはそれは可愛くて……って変態みたいだけど!
新たな一面にきゅんとしつつ、
3人で他の残りの仕事を終わらせて、どうにか午後の部が始まるまでの15分間、休憩を作ることができた。
その後も体育祭は順調に進み、無事に問題なく終えることができた。
片付けなどが一通り終わって、実行委員会で使ってた教室に集まれば、みんなからお疲れさまの花束をもらって泣きそうになった。
みんなも楽しんでくれたし、こうやってお疲れさま、ありがとうって言われたから、
今までの大変さは一気に素敵な思い出になった。