私、今日から先輩に猛アタックします!






周りの女の子たちの声援が大きくなる。



先輩はすごく速くて、
その真剣な表情は見惚れるものがあって、
気づけば2位に……



そして、ゴール間際で前の走者を抜かして、
なんと1位でゴールをした。



応援なんて、ハッキリ言ってできなかった。



ただ、先輩の走りを見ていることしかできなかった。



女の子の声援が遠くで聞こえる中、
私は額に汗を浮かべた先輩の横顔を見つめて脳裏に焼き付けてた。