周りの女の子たちの声援が大きくなる。 先輩はすごく速くて、 その真剣な表情は見惚れるものがあって、 気づけば2位に…… そして、ゴール間際で前の走者を抜かして、 なんと1位でゴールをした。 応援なんて、ハッキリ言ってできなかった。 ただ、先輩の走りを見ていることしかできなかった。 女の子の声援が遠くで聞こえる中、 私は額に汗を浮かべた先輩の横顔を見つめて脳裏に焼き付けてた。