「その必要はないよ、菜奈ちゃん。
菜奈ちゃんは今のままで十分!」
ええぇ……だってまず課題としては、
ダイエットしなきゃだし、
もうちょっとおしゃれにならなきゃ。
あとはお肌も綺麗にして……。
足も細くしたいなあ。
「…………」
「…………」
あとは料理も上手になって、
お菓子作りを得意にして、バレンタインとか、お祝い事とかに作りたいなあ……。
勉強ももっともっとできるようになって、
運動ももう少し頑張らなきゃ!
髪の毛ももうちょっとサラサラにしたいなあ。
「……菜奈ちゃん」
「はい?」
あれ?先輩、どうして苦笑い?
んん?龍弥くんも?
「ダダ漏れ」
「え、うそ!?」
龍弥くんが呆れながら言った言葉に驚きが隠せない。
これからの課題がダダ漏れだったなんて……。
「しかも課題ハイレベル過ぎるし、やらなくていいやつもあるし、煩悩取り払ってやろうか?」
「うーん、ダイエットだけは成功させる!」
「あ、それは1番やっちゃダメだよ!
もうちょっと食べなきゃ!」
「先輩、その言葉信じませんからっ!」
現に数字で出てるわけだし!
明らかにお腹出てきたし、
お風呂の時、絶望しか感じられないもん。


