「……なんかあったの?」
「へ!?」
「なんか今日、朝と全然違うけど」
ば、ば、バレた……!!
これはなんて言えばいいの!?
先輩、心配そうにしてるし……!
「な、何もないですよ!」
私嘘得意じゃないんだよ……!
ふいっと先輩とは真逆の方を見ると、
隣から先輩のため息が聞こえた。
「……やっぱり俺って頼りないんだね」
え、え!?
違いますよ先輩!
そう思って先輩の方を勢いよく向けば、先輩は悲しそうに俯いてた。
「みんななんだか遠慮しがちで、いつも頼ってくれなくて、
でも菜奈ちゃんは唯一頼ってきてくれたのに、やっぱり……」
「うわあああ、先輩違います!ごめんなさいー!」
そんな悲しい顔しないでくださ……
「うん、じゃあ言おっか!」
……あれ?
先輩……なぜニコニコ笑顔……?