次の日の朝、早くに出るという事で、私も早めに出れば、先輩と通学路になる十字路で先輩が待っていてくれた。



それから一緒に学校に行って、仕事をして、
たまにウトウトし出す先輩を起こしながら、みんなが登校し出す時間まで過ごした。



「先輩〜また寝るんですか〜?」



「……眠い、です。」



どうやら前日は夜遅くまで勉強したらしくて
今日は眠い日らしい。



私がやっておきますよって言っても、
それはダメ!って言うからどうしようもない。



「授業中寝ちゃいますよー?」



「……菜奈ちゃん、1人で仕事をしないって約束できる?」



「へ!?」



「約束してくれるなら、20分寝かせて……」



それはもう首が取れるんじゃってくらい首を縦に振れば、机に突っ伏した先輩。



「20分後、よろしくね……」



そう言って数分後、規則正しい寝息が聞こえた。



先輩と約束もしちゃったから勝手に進めるわけにもいかず、
私は席を立って窓の外を眺めた。



登校してくる生徒たちをぼーっと眺めていると、ガラッとドアが開いた。



……よかった、先輩ぐっすりだ。

じゃなくて……



ドアの方を見れば、立っていたのは龍弥くんだった。