そこから他愛も無い話をしていると、
あっという間に昇降口に着いてしまう。


これも、よくあること。



先輩と一緒にいる時間は、
本当にあっという間なんだ。



「それじゃあ、またね、菜奈ちゃん。
授業中寝ちゃダメだよ?」



「ね、寝ませんよ!!
またね、です!」



階段登って二階に着けば私たち一年の階。
その一個上が先輩の、三年生の階だから、
ここでお別れ。



大きく手を振ってる先輩を見送ったあと、
自分の教室へと向かう。



すでにクラスメイトは何人かいて…



あ、由良ちゃん発見!!



「由良ちゃん、おはよー!!」



由良ちゃんの元に言ってそう声をかければ、
可笑しそうに笑ってから、おはようって返してくれた。



私の幼馴染の由良ちゃんは、
世でいうイケメン女子ってやつです!