「先輩…照れてる…?」 「菜奈ちゃんのせいだよ、もう。 相変わらずど直球だね」 「ふふ、私からど直球をとったら、何も残らなくなっちゃいますもん!」 口元を手で覆う先輩は今までに見たことがなくて、頭の中で写真を撮っておいた。 …変態みたいとかいわないで! 好きな人の仕草は頭の中に残るよね!? 「菜奈ちゃんからど直球とっても、他にもいいところたくさんあるよ?」 「えー、ないですよー」 ちらっと先輩を見ると、意地悪な表情をしていて、心の危険信号が点滅した。 これは…仕返しくる…!