少ししてから先輩が飲み物を持って来た。
「ごめんね、お茶しかなかったんだけど…」
「全然大丈夫です!ありがとうございます!」
先輩は私の向かい側に座って、
タオルで頭を拭いている。
…絵になる人だ、相変わらず。
「寒くない?」
「は、はい!大丈夫です!
でも、濡れてるのに座っちゃって平気ですか?」
「ははっ、大丈夫だよ。
俺も座ってるしね。それにしても止まないね」
先輩につられて窓の方を見れば土砂降り。
傘を借りたとしてもこの土砂降りで帰る気にはならないし、傘の意味もないような…
「もう少し止んでから帰ろっか」
「…お邪魔します…はっ!」
「ん?どうしたの?」
先輩の髪型…セットした髪が雨で落ちたみたいで、なんというか…
オフの先輩というか…。


