その箱も開けてみれば、
「え……!?」
中からキレイな指輪が2つ並んでた。
これってもしかして……
「……ペアリング、ってやつです」
照れながらそういう爽太くん。
嬉しいやら何やらで爽太くんに飛びつけば、優しく抱きしめ返してくれた。
「これから会える時間少なくなっちゃうと思うけど、一緒にいようね」
少し、不安があった。
爽太くんが卒業して、大学生になって、
終える時間はぐんと減って。
もしまた、前みたいなことになったらって。
でも、そんな不安も一気に吹き飛んじゃったみたい。
「つけてあげる」
そういわれて手を引かれる。
右手の薬指に付けられたペアリングは、ピッタリだった。
「……メリークリスマス、菜奈。
大好きだよ」
「……メリークリスマスです、だいすき!」
本日2度目の爽太くんの胸にダイブ。
おかしそうに受け止めてくれる爽太くんは、やっぱり私の王子様だ。


