「お勉強中にすみません……」
「休憩入れようとしてたから大丈夫だよ。
それで、なにかあったの?」
「これ……」
鞄と一緒に持ってた小さな紙袋。
その中にいろんな種類のケーキを入れた置いた。
「クリスマス、なにかしたいなって。
でも、受験勉強で忙しいのは分かってますし、せめて顔見れたらなって……」
そう、要するに差し入れは、口実のようなもので、メインはこっち。
爽太くんに会いたかっただけなのだ。
「……もう、かわいいことしちゃって」
そういいながら爽太くんは頭をなでてくれたあと、立ち上がって机の引き出しから何かを取り出した。
「はい、これは俺から。
俺も会いに行こうかなって思ってたんだ」
これは……
その場で開けてみると、何かの箱……?


