おうちのインターホンを押せば、爽太くんのお母さんらしき人の声。
「お、お久しぶりです!真白菜奈です!」
『あら、うそ!菜奈ちゃん!!
やだ~!来てくれたの?爽太部屋にいるわよ!今行くから待っててね!』
私のこと覚えててくれたらしく、
明るく出迎えてくれた、詩織さん。
「久しぶりに来てくれたと思ったら、いつの間にか恋人同士になってるし……!」
そういえば、爽太くんのおうちにきたのって、雨宿りしに来た時以来……?
「さあ、上がって?後でお菓子持っていくから!」
「す、すぐ帰りますよ!!」
「爽太のこと癒してあげてね~!」
詩織さん、全然話聞いてくれてない!!


