菜奈ちゃんはまだ1年生で、
学校行事すら分からなくて、右往左往して。



なのに俺が前日に出した指示を
的確に判断して、周りをまとめてくれて。



おかげで俺自身もすごく助かってた。



たまに学校に来たら俺の仕事が終わってたり、先生に呼び出されたと思ったら完成された書類だったり。



先生にお疲れさま!って言われても、
やってないからもう何が何だか分からなくて。



でも、それも考えると、
菜奈ちゃんから明日はどんな仕事をするのかって言った時に、その書類の話もしてたし、
字をよくよく見れば可愛らしい女の子の字をしてて。



…それが菜奈ちゃんのだと確信したのは、菜奈ちゃんの様子を見にクラスに行った時だった。