第一小教室で窓からキャンプファイヤーを見ながら先輩を待つ。
爽太くんと出会って、龍弥くんとも知り合って、マネージャーという新しい挑戦もした。
そこで陣先輩にも出会ったし、部活仲間もできた。
贅沢なことに爽太くんと付き合うこともできた。
女の子の逆恨みだとかは、一度もない。
それはきっと、付き合ってることを知らないから。
今日だってたくさんの女の子に睨まれた。
私は守られてるんだ。
だからわがままなんて言っちゃダメなのに、
たまに嫉妬してしまうときがある。
爽太くんが告白されたって聞いたときとか。
分かってはいても、どうしてもモヤモヤしてしまう自分が嫌い。
でも、爽太くんはそんな私の心の中を知ってか、にこりとほほ笑んで抱きしめてくれる。
『菜奈がだいすきだよ、一番大好き』
なんて言ってくれる。
それだけですごくすごく幸せになる。


