それに、不覚にもああやって爽太くんが言ってくれたことにドキドキしてしまった。
「とりあえず、龍弥はなんで1人でいたんだよ」
「あー……陣先輩に呼ばれて」
「一緒に周ったりするの?」
私がそう聞けば、龍弥くんは首を横に振った。
「たこ焼きとケバブ買ってこいって。並ぶと他見る時間なくなるから」
「なるほど、パシられてたわけだ」
「うるせーよ。じゃあ俺は部活の奴と合流するから。
2人で文化祭楽しんで来いよ」
そう言って手を振りながらその場を去った龍弥くん。
私たちも手を振り返して、他愛もない話をしながら注文した飲み物を飲んだ。
爽太くんもお仕事をしているわけだし、ちょくちょくと通り過ぎるんだけど特に何も言うことはなく。
ちらりと見たとき目が合うときはあるけれど!
それにしても……さっきは雰囲気がよくなくてあんまりちゃんと見れてなかったけど……
爽太くんの生執事姿!カッコイイ!!


