文化祭1日目。
この日は午前中に劇をやってそのあとは2日目を含めてフリー。
私たちの劇は結構大盛況だった。
それで今から……矢島くんと文化祭を周ります……!
「お待たせ、真白さん。待たせてごめんね……」
「全然だよ!」
とりあえずお腹が空いたのでご飯を食べることに。
模擬店が結構充実してて、いろいろ食べれそう、かも。
あ、そうだ、その前に……
「あのね、矢島くん」
「うん?」
「言わなきゃいけないことがあるんだ」
「……じゃあ、とりあえず、行こうか。
執事カフェにでも」
含み笑いをした矢島くん。
そこは、だって……爽太くんのクラスだ。
「そこのほうが好都合じゃない?
俺ね、一ノ瀬先輩と話してみたかったし」
結局、爽太くんの出しているところに行くことになってしまった。
教室につけば長蛇の列……あたりまえか。
「ここのクラスさ、テニス部のキャプテンもいるんだよな~。
あ、バスケ部のキャプテンもいるよね?」
「うん! 陣先輩!お兄さんみたいですごく優しいの!」
そんな会話をしながら順番待ちをする。
ようやく順番が回ってきたところで、案内をしてくれたのはまさかの陣先輩だった。