「先輩、私、ダサいですか……?」
『……ううん、全く。むしろ可愛い。
なんだか先輩呼び久しぶりだね』
楽しそうな声の爽太くんにつられて、私も笑顔になる。
「ふふ、ずっとずっと、同じ学年がいいなあって思ってました」
これは、昔の私としての言葉。
「でも、今の関係も、私結構好きです」
今の私は、確かに同じだったら、と思うことはあるけれど……。
前よりもそう思う頻度は減ったし、それに今も充実してる。
「爽太くん」
『ん?』
「すき!だーいすきー!です!」
この気持ちは、この伝えようとする心は、
付き合ってもずっと変わることはない。
だって、こういうと先輩は……
『俺も、だーいすきだよ』
ちょっと可笑しそうに、でも楽しそうに、嬉しそうに、そう答えてくれるんだもん!