「あ、あのっ……さっき学校で……」
『うん、学校で?』
『クラスメイトに……あの、その……』
緊張で変な汗が出てきた。
手汗も結構やばい、かも。
言葉が出てこないけれど、先輩は静かに私の言葉を待っていてくれてた。
この話のはじめ方はやめよう。
……どう言ったらいいのか、私だってまだちゃんと整理できてないのに、言葉にできないよ……。
「クラスメイト……矢島 崇斗くんって言うんですけど……。
文化祭準備のときに、衣装係で一緒になって、仲良くなりました」
『うん……矢島くん、ね。
それで、さっきのは告白だったよね?』
「っ、そ、れは……私もまだ、心がごちゃごちゃしてて……あの、」
えっ、私、なんで泣いてるの?


