「そう、ありがとう」 そう言って先輩はその場から去って行った。 大好きな先輩がいるのに何も反応しなかった私を見て、矢島くんは 「真白さんの言う通りだったね、ちょっと意識してたでしょ?」 なんて、言った。 その後のとこはうろ覚え。 とりあえず衣装を直して、すぐに矢島くんと別れた気がする。 部活にも顔を出して解散。 爽太くんになんて連絡を入れようかと、ずっと携帯を握りっぱなしだ。