「敬語外すの難しそうだね」
「む、むりですからね……!
さっきみたいについうっかりは……あるかもですけど……」
「それはそれで可愛いなあ」
「なっ……」
「顔真っ赤だね」
爽太くんのせいじゃん、なんて言葉を飲み込んで、黙々と食べ続ける。
そこからは他愛もない話をしながら食べて、
食べ終わってからは爽太くんは片付けまでしてくれた。
ウトウトしだした頃、爽太くんがそんな私を見て寝ていいよ?って声をかけてくれた。
薬の効果もあってか、睡魔に負けそう……。
お言葉に甘えたいけど、やっぱり人って弱るとどうしても寂しくなっちゃうらしい。
……なんで言おうと思ったのかわからない、けど。
「爽太くん」
「ん?」
「……私が寝たら、帰っちゃいます、か?」
「……寂しいの?」
爽太くんの優しい声で、なおさら眠くなってきた。
1つ頷けば、爽太くんは頭を撫でてくれた。


