「じゃあ……」



ふと、顔を上げた菜奈は満面の笑み。
これは、やばい。でかいの来る……。



「爽太くんの誕生日は、爽太くんにそっくりなぬいぐるみ買いますね!爽太くんと、私の分!
それで、横に並べて置くんです!!」



……あー、きた。

理性ぶっ飛びそうになるのを必死に抑えて、菜奈の頭を撫でる。



菜奈は撫でられるのが大好きみたいで、仔犬みたいに嬉しそうにするんだよなあ。

なんか尻尾が見えるんだよ。



「楽しみにしてる」



俺の誕生日なんてもっと先だけど、
そんなちょっと先の約束が少し嬉しかった。



必ず、俺が菜奈を守るよ。



その笑顔も、全部を。