なんとも言えない沈黙のあと、先輩が近くにあった机をくっつけた。
「せっかくだし、ね」
1つ頷いて、向い合せで座る。
先輩のお弁当……すごく美味しそう。
「先輩のお弁当って……」
「ん?母さんが作ってるよ。
でも明日からは自分で作らなきゃなんだ」
「え?そうなんですか?」
「母さん今ね、ギックリ腰やっちゃったみたいで」
ギックリ腰……!?
痛そう……。
「……あ、そうだ!先輩、良かったら先輩のお弁当、つくってきます!」
「え?」
いつもお世話になってるし、
毎日お弁当作ってる私からしたら1人分増えるなんてどうってことないし!
料理は……大丈夫だと思う。
由良ちゃんも龍弥くんも、美味しいって言ってくれたし。


