「…もう~電車来るから!恥ずかしいっての!そろそろ収まれ!!」
「あはは…ふぅ…。
ごめんごめんもう20分なの?!」
「そうだよ!3分も笑うの真莉だけ!」
「ごめんごめん!行こ!」
行く学校はそれなりに海沿いで割と高台済みの私達には少々遠い高校だった。
海がもともと大好きな家族に影響されて、
私も海が大好きでこの高校を受けてたいと思ってたから必死に親にも頼んで受けさせてもらった。
「ねぇ、この高校生活こそ青春謳歌したいんだけど」
中学校では男子にもバカにされる対象で恋愛とか無縁だったのが悲しい話な訳で。
「あんたは中学の時男子にナメられてたもんね」
「そうだよ!そんな頭悪いかったわけでもないのにな~。自分で言うけど。」
「まあずっと平均値だったから特別馬鹿じゃないけど…」
少し悩んだように腕を組む真莉。
「なんていうか、行動がバカ?」
