「どうだ?高校には慣れたか?」





と駅から高校までの道を歩いていると晴くんがそう尋ねてきた。






「なにその質問お父さんみたい。」






と冷ややかな目で見ると






「それを言うならお兄ちゃんだろ!まぁ汐奈はほぼ家族みたいなもんだから心配なんだよ」







と晴くんの言葉が胸にささる。






やっぱりあたしは恋愛対象外かということをいつも思い知らされる。





「えぇー!私のお兄ちゃんはもっとカッコいいのがいいですー!」





と口を尖られて言ってみる。






「なっ!そんなこと言うなよ!晴くん泣いちゃうぞ?」






と泣くふりをする晴くん。






「だってほんとだもーん!」






と舌を出し私は校門へと走った。







いつものことぢゃん。何回もいってるぢゃん。






と言い聞かせてみるけど走るスピードを上げるたび涙が出そうだった。






どうして恋愛対象外なんだろなんで妹っていうポジションになってしまったのだろう。






こんなことなら幼なじみになんてなりたくなかった。






なんて思ったりするけど幼なじみぢゃなきゃ今頃喋れてないんだろうなとか






楽しい思い出が出てきて





嫌なことばかりぢゃないからやっぱり幼なじみでよかったってことにたどり着く。