もう一度、あなたに恋していいですか

「す…昴!?」

いつから居たのだろう。
校舎の影から昴の姿が現れた。

「お前さ、美々のこと本気で好きなの?」

昴は中川くんに問いかける。
鋭い眼差しで彼を睨み付けている。

「あ、ああ。もちろん」

そう答えると昴は中川くんに近づいて、目の前で立ち止まる。

「嘘つけ。お前この前、寧々にも同じこと言ったそうだな」

「うっ…」

中川くんはうつ向いて、じりじりと後すざりをする。

「え…そう、なの?」

「ち、ちが…」

「何が違うんだよ。中川、お前どっちでもいいんだろ。言っておくが、寧々と美々は全然違う。見た目は似てるが、中身は全く違う。そんなこともわからない奴に美々を好きになる資格はない。とっとと失せろ!」

昴が怒っている姿を見るのはいつぶりだろう。
いつもそうやって守ってくれる。
だから私は、昴を完全に諦めきれないんだ。

「何だよお前ら、もういいよ!」

中川くんは捨て台詞を吐いて、怒りながらその場を走り去った。

「何だよあいつ。…気にすんなよ、美々」

私のほうを向いて、昴はそう言う。

「あり…がとう」

気にするなって言われても、やっぱ気にしちゃうよ。