~優愛SIDE~ 日差しのよく当たる窓際の席で、私、西村優愛と友人の中原蒼空はいつものようにしゃべっていた。 「ねえ優愛。アンタさぁ、好きな人とかいないの?」 「え、なにいきなり。そんなのいるわけないじゃん。」 唐突だった蒼空の言葉に、私はそう答えた すると、つまらなそうにため息を吐いた。 「もったいないよ?せっかくの高校生活なんだから、楽しまないと!!」 蒼空が言いたいことは分かるけど・・・ 「こんな学校で恋愛とかちょっと無理があるんじゃない?」