総司は、ヨロヨロと壁に手をついていた

脇腹を抑えていた


斬られたのだと察し



私が守らなければ!!!


必死に戦った





「総司!?痛む?総司?…総司!!」


どうしよう…



「おい!!無事か!?」

「土方さん!!!総司が!!!」


味わったことのない恐怖だった

土方さんの羽織を掴む手が

いうことをきかないくらいガタガタ震えた



「心配ない、風邪が悪化したんだ」

「斬られたとこは?」

「斬られてねぇ」

「え?」

「総司が斬られるわけねぇだろ」

「本当?」

「俺が冗談いうか?」

「良かっ…」




体の力が抜け



意識が遠のいていくのを感じた