「つーか、お前俺の事知らねぇの?」
ん?
なんだこの男。
自意識過剰か?
お?
『自意識過剰なの?』
「は?」
ん?
「お前、マジTV見てる?」
『見てない。見るとしても、NHKだけ。』
「マジかよ…。ある意味すげーな。」
なにがよ。
今どき、NHK見てる高校生いないってこと?
失礼ね。????
『で?あんたはナニ人?』
「ん?え?日本?」
あら。
そんな凄い人じゃないじゃない。
「俺、モデルなんだけど。」
モデル?
もでる?
貰出琉?
model?
『そぅ。』
「反応うす。」
『悪かったわね。(ꐦ°᷄д°᷅)』
なんだこの人。
変な人。
「まぁいい。さっきも言ったけど、お前を俺の女にする。」
『やだ!』
「決定事項」
『意味わかんない!』
「分かんなくても、そのうち分かる。」
『ほんっとムカつく!!』
「勝手にムカついとけ。」
なにこのひと?!
完全にアホだ。
「成績はお前より上だぞ?」
『んなっ!だって、私新入生テストで1位だったもの。』
「んなの知らねーよ。俺、2年だし。」
『っっ!!!』
そうか。
だから、在校生挨拶やってたんだ。
あぁもう!
この人に勝てるとこない!!!
超悔しい!!!
「んま、お前は俺を好きになる。」
『んなっ!ならないし!!!』
ほんっと俺様。
1番嫌いなタイプ!!
ぜっっっっったいに好きになんかならない!!!
「自己紹介でもしとく?
俺は、神崎夜斗(かんざきないと)
2-S
よろしく
莉緒ちゃん♡」
夜斗
顔もカッコいい上に名前もカッコいい
はっ!
私、なに思ってるんだろ。
こんな人全っ然カッコよくない!!
『私は、黒木莉緒
1-S
アンタの女なんかにならないからっ!!』
断言してやる!
「ほぉ。まぁ、いいや。
それと、俺のこと名前で呼べ。」
なんで命令なのよ!
ムカつく。
「ほら、はやく。」
グイッ
顎クイして、耳元で囁いた。
「莉緒。」
『ッッッ!!!』
やばい。
顔真っ赤だ。
『な、夜斗⁄(⁄ ⁄º⁄Δ⁄º⁄ ⁄)⁄』
「フッ よく出来ました。」
ポンポン
あ、頭ポンポンされた。
なんだろう。
この人といると、変な気持ちになる。

