そーいや、コイツ。



俺のこと見て、騒がねぇ。




俺のこと知らねぇのか?




流石にそれは、ねぇよな?









「つーか、お前俺の事知らねぇの?」



聞いてみた。




何コイツみたいな、顔された。(笑)






『自意識過剰なの?』




こんなこと言う、女初めてだわ。




「は?」



TV見てんのか?



コイツ。





「お前、マジTV見てる?」


『見てない。見るとしても、NHKだけ。』


「マジかよ…。ある意味すげーな。」


NHK



って、



あのNHKなのか?



嘘だろ。



今どき、NHK見てる高校生いないって。






『で?あんたはナニ人?』



は?



ンなもん、日本人に決まってんだろーが。



「ん?え?日本?」


おい。


疑問系になったわ。





「俺、モデルなんだけど。」



一応言ってみた。



そう言えば、こいつも分かるだろ。





『そぅ。』


「反応うす。」


『悪かったわね。(ꐦ°᷄д°᷅)』


反射的に答えちゃったわ。



変な人。



「まぁいい。さっきも言ったけど、お前を俺の女にする。」



『やだ!』


「決定事項」


『意味わかんない!』


「分かんなくても、そのうち分かる。」


『ほんっとムカつく!!』


「勝手にムカついとけ。」


何このやり取り。



漫才かよ。



「成績はお前より上だぞ?」


『んなっ!だって、私新入生テストで1位だったもの。』


「んなの知らねーよ。俺、2年だし。」


『っっ!!!』



コイツ...。




頭いいくせして、抜けてる。



おもしれぇ。





「んま、お前は俺を好きになる。」


『んなっ!ならないし!!!』


必死だな(笑)




1番好きなタイプだわ。



絶対落とす





「自己紹介でもしとく?



俺は、神崎夜斗(かんざきないと)

2-S

よろしく


莉緒ちゃん♡」




最後、ちょっと嫌らしく言ってみた。



一々反応が面白い。





1人で百面相とか。



やっぱ、おもしれぇ。




『私は、黒木莉緒

1-S


アンタの女なんかにならないからっ!!』


余計に落としたくなった。



「ほぉ。まぁ、いいや。


それと、俺のこと名前で呼べ。」


命令してやった。



ワハハハハハハハハ



「ほら、はやく。」


グイッ



顎クイして、耳元で囁いた。


「莉緒。」


『ッッッ!!!』


コイツ...。




顔真っ赤だ。



『な、夜斗⁄(⁄ ⁄º⁄Δ⁄º⁄ ⁄)⁄』


「フッ よく出来ました。」



ポンポン



頭ポンポンしてやると、もっと赤くなった。



本当おもしれぇな。