「・・なぁ・・沙都」
・・ドキ・・。
諒の真剣な目・・。
直視できないくらいの目力・・。
「オレな・・あの画材屋でお前のこと見て、昔のこと思い出して陽明の講師で来た。
ただ、お前の傍にいれたら・・って思いで・・。お前の卒業を見届けたいって・・。
だけど、今はそれだけじゃない。
美術の講師としてあの学校に赴任して・・どうでもいいと思っていた授業が、どうでもよくなくなってきたんだ」
「え・・・」
「いまさら教師になりたいだなんて思わない。ただ、今教えている生徒たちの絵をもっと見たい。オレの知っていることを教えてやりたい・・」
「諒・・・」
「・・オレの言ってること・・おかしい・・か・・?」
さっきまでの真剣な目が子犬のような目になってる・・。
しかも、とっても不安そうな・・。
「ううん・・、ううんっ!おかしくなんかないよ!!」
「そ・・か・・」
諒は少し安堵の表情を見せてくれた。


