(行きたくない....でも行かなきゃ始まらないよね....)


サッカー部に入ってる依庵はいつも朝練に行っている。



だから私は、いつもサッカー部が使っているグラウンドに行った。



これから最後だからしっかりやらなきゃ。
心の奥で繰り返し繰り返し呪文のように唱えた。




「い....綾崎くん!ちょっといいか?.....これで最後だからいいよね?」




"依庵"私はずっとそう呼んでいた。




だからきっと彼は驚いているだろう。




"綾崎"なんて初めて呼んだんだからでも、もう損なの関係ないいつまでも"依庵"なんて呼んでいたら忘れる事すらきっと出来ないいつまでも引きずってしまうのが落ちた。



「ん、」



面倒くさそうに簡単に返事をして人気の少ない所までついて来てくれた。



でも、彼は私が今から何を言うのか分からないだろう。