「は!?意味分かんない!"必要なくなった"だ?なんだそれ。心愛は物じゃないわ!何だその言い草は」
泣いてばっかりの私の代わりに怒ってくれた。
確かに"必要なくなった"なんて言われたら誰でも怒りたくなる。
でも私は怒りより悲しみの方が勝ってしまったんだ。
「でもさ心愛振られてよかったんじゃない?最近綾崎くんの良い噂聞かないからさ....」
そんな事知ってる、彼女いるのに他の女と遊んでるとかいろいろ.....
「最近色んな人が言ってるよ"綾崎依庵"は前と違う変わってしまったんだって」
そんなの知ってる。誰よりも一番近くで依庵の事を見てきた..。そんな事前々から知ってた。
「変わった?そんな事前々から分かってた....。もしかしたらいつか振られるんじゃないかって思ってた」
黙って聞いてた私がようやっと口を開いた。
高菜は、驚いたような顔をしてい。

