美少女総長と王道学園の奴ら

???side

ガラガラ

チャイムが鳴る寸前、生徒会庶務の門脇様が教室に入っていらっしゃった。
僕の席は門脇様の斜め後ろという幸運で、クラスメイトにはとても羨ましがられる。
……のだけど、何故か斜め前のはずの門脇様が、僕の席の目の前にお立ちになった。

「お前の隣の席は空席になっていたよな。」
「は、はい…♡」
「それなら、席を代わってくれないか?」


キャーーー/// 門脇様とお話出来るなんて! 今日はなんて幸せな日なのだろう。顔を真っ赤にしていると、門脇様が僕の顔を覗き込んで、
「何か不都合があるか?」
と、お尋ねになった。

「だ、大丈夫です!」
「そうか、ありがとう……急ですまないな。」

………~~っっ!!!
今僕絶対に顔を上げられない。みっともないことになっているに決まってる。
そそくさとお席を交代して、まだ頭がぼーっとしたままチャイムを待つ。

♪~キーンコーンカーンコーン

担任の小塚先生が入ってきた。今日もかっこいいです……

「今日は編入生が来てっから。」

!? この学校に編入生が来るなんて、なかなかないことだ。
小塚先生に呼ばれて入ってきたのは、これまたかなりの美形…のようだ。正直、未だに門脇様とお話したのが僕の中で事件過ぎて頭が回ってない。多分まだ顔も赤い。

「今日からこのクラスに入る、高崎愁也だ。ほら、挨拶。」
「えっと……高崎愁也です。どうぞよろしく。」

どうやら編入生は空席――門脇様と交換する前の僕の隣席!――に座ったらしい。もしかして門脇様がお席を代わってほしいと仰ったのは、あの編入生の為?

……ちょっと門脇様の親衛隊で話さなきゃ。



門脇洸遥親衛隊隊員side end.