家に着いたら請也は私の部屋に迷うことなく入った。
そうそう言い忘れていましたが私の家は
IT企業の社長のお父様が私のために建ててくれた家である。だから近所では豪邸と呼ばれているのである。

「なんで私の部屋に迷わないで入れるの?前に入ったときは2年くらい前だったわよね。なんで覚えてるのよ?」

「そんなの当たり前だろ。幼なじみなんだから。」

いつもいつもそうやって請也は
“幼なじみ”の一言でかたづけてしまうのだから。
私のことをなんだと思っているのかしら。
もしかして丁度いい遊び相手だと思っているのではないの?