「うーん、確かこの辺のはず…あ、いた‼︎」

2人を目の前にして、やはり足がすくむ…

「ははっ、莉子に大口叩かなかったら

よかったな… 勇気…どっかにいきそう」

村上君の名前を呼ぶことさえ出来ずに、

諦めて帰ろうとした時

♪ 《ピロン》♪

「ん…⁇あ、莉子からだ」

莉子からのメッセージを開けてみる

《rico》何してんの?また諦める気?

「えっ莉子⁉︎見てるの⁉︎」

辺りを見回すと、中庭がよく見えるあの窓

からこちらを見ている莉子が見えた

《rico》諦めるも勇気 進むも勇気
前に進むんでしょ?
勇気を出して頑張りなさいよ!


「り、莉子……」

窓から手をひらひらと振ってくれている

莉子を見て、前に足を踏み出した

「本当に世話の焼ける友達なんだから。

亜美だって、みんなが羨むくらいめっちゃ美人

なんだよ⁇ それに みんなに ない素敵な物を

亜美は持ってる。 だから 頑張れ、亜美…」