「音無さん、今少し話せますか?」




「は、はいぃ!!!」





私は大きく頷いた







只今クリスマスシーズン真っ只中





いつも静かな夜の街が沢山の人で埋め尽くされている





そこを上手くすり抜け2人で近くの公園のベンチへと腰掛けた





「入院、大丈夫でしたか?」




「う、うん、大丈夫ですよ!この通り!」




私は立ち上がってくるくる回ってみせた




「…そっか、なら良かったです」




お互いが少し沈黙したあと、少しためらいがちに結城くんが口を開いた





「あの、クリスマス、どこか行きませんか?」





「も、もちろんです!…けど、え!本当に!?ですか?!私なんかと…!?」





「音無さんとがいいんです」




ひぇぇぇ、何だこのイケメンは、、





これで年下とか私の立場ね…?(笑)





「行く場所、俺が決めてもいいですか?」





「どうぞどうぞ!!お任せしますっっ」





う、わぁぁぁ。頭が噴火しそう。





ちらっと隣を見ると、結城くんの頬も少し赤くなっている気がした