幸せになってもいいですか?



お昼に麻里さんから言われた一言が
頭から離れなくなってしまった



「厳しいことを言うけど、もし紗枝さんが居なくなったとしたら、誰か新しい人がきて紗枝さんの代わりをする。それは私や他の人も同じよ。だから個人秘書はみんな、毎日気が抜けないのよ。今回の人事で明日は我が身、て思い知らされたわ」



私が居なくても、代わりはいる…



その言葉が何故かシックリ来てしまった
ここにいる意味がわからなかったが
それは
いる必要がないということだ


期間は短いにしても
いる必要がないなら去るしかない

気持ちがスッキリすると
頭のモヤモヤも晴れ始めて来た

その時、私のスマホな震えた
それは珍しい誘いの連絡だった