そんな私に関わって
彼女に利点はないはずだ
「まさか、買ったものも開けないわけ?」
『あけるわよっ』
衝動買いを笑われた気がして
ムッとなり言い返してしまうが
なら、なぜ?と問い詰めてくる
『私、忙しいの』
朝からウンザリ、
鬱陶しくなり
彼女をかわして歩き出した
わからない
彼女に連絡しないだけで
あんな言われようをされないといけないのか
私に構わないで
ほおっておいて欲しい
駆け足に近い速さで
人混みを進んでいく
あとを追ってくる気配はない
ようやくビルが見えた頃には
歩くスペースも落ち着き
呼吸も整っていた
そして、また
苦痛な一日が始まる

