あんなわかりやすく可愛くなると
僻みも出てくる
奏くんに愛されてる…
彼女に嫌な言葉を発したこともあった
彼女がいなくなれば
奏くんは私の元へ戻ると思っていたのだ
でも、彼女は芯があって強くて
何よりも奏くんを信じていた
そして
奏くんも彼女を信じている
相思相愛、
この言葉かピッタリだ
孝と同じ職場、同じ出勤時間のはず
でも奏くんは必ず彼女と一緒に
電車に乗り
彼女を守るように立っている
はぁ、
同じ車両に乗らなきゃ良かった
そう思ってしまう
自分がしてしまったことだが
まさかこんなふうになるなんて
思いもよらなかった
奏くんと別れてから
誰かを好きになることが
できないでいる

