ここで断りの返信をすると
またメールが来るだろうと考え
スマホをマナーモードにし
急いでお風呂を済ませることにした
もしかしたら
マンションに来るかもしれない
居留守、というか
寝ていたことにしようと考えたのだ
案の定、久慈くんは訪れた
お風呂を済ませ
部屋を極力暗くしていたら
インターホンが鳴った
モニターをみれば久慈くん
スマホも数件
メールと不在着信が残っていた
うわっ、と思いながらも
見なかったことにしようと
ベットへと潜り込んだ
麻里さんが言っていたこと…
こういうことだったのかな?と
思いながらも
ちゃんと話したら
久慈くんも理解してくれるだろうと
まだ久慈くんの諦めの悪さを
甘く考えていた

