尾原 和也だ。話しかけたら怒るかな？ま、いいや。話しかけよ。
「和也ー！！久しぶり！」
「ん？だれだっけ？」
「私。中山 朝陽！」
「は？知らね。」
ウッザ。何その態度。カッコつけやがって。
「もういい。幼なじみだったのに。」
全く！
「いや、マジメに知らねんだけど。」

ドカドカドカ…

「ただいま！！」
もう何アイツ。知らないふりして！ほんと、記憶喪失なんだから。
「朝陽？おかえり。何怒ってんのー？怒ってもいいけど友達とは仲良くしなさいよ～。」
知っとるわ！
「つーか怒ってぇへんわ。」
「お姉ちゃん？どうしたん？なんかあったん？」
小学生が何を言って…。
「小学生には分からん事やよ～。」
「なんなん？もう。心配してやってんのになあ。妹様が。」
自分で様つけんなよ…。だから小学生は。
っていうか、何で和也はあんな変な態度だったん？こっちこそ意味分からんわ～。
ってかアイツ何組なん？えーっと…。
げ！同じクラスだった…。じゃ、遅刻も見られた？そんな～。アホな～。まさか同じ8組だとは…。明日、クラスで話しかけてみよ。