薔薇の棲む家

お互いに見つめ合ってから、展開は早かった。

彼は私にメールアドレスが書いてある紙を渡してきた。

一週間後には、私たちは窓のないひっそりとしたバーでカクテルを飲み、
身体を交わらせた。

彼は会社の重役である父親に連れられ、あのパーティーに参加していたという。

「やっと同じ人間に出会えたような気がするよ」

身体を重ねたあと、彼は私の髪を撫でながらそう言った。

「どういう意味?」

「僕の周りの人間はいつも醜かった。群がってくる女たちも、一人残らずね。
だけど、君だけは違った。」

彼は私をまっすぐ見つめる。

「君は綺麗だよ」