部屋に閉じこもり、カギを閉める。


よかった、今日は間に合った。


胸に広がる深い安堵。


ベッドに潜り込み、目をつぶる。

夢に逃げられたら、


そう、必死に。


―バタン。


―・・・・・。


静かな家に響く足音。


「みちる〜、居るんだろう、みちる!開けなさい!!!みちる、開けろっ!!!!!!」


ドアを叩く音とともに、脳を支配する怒鳴り声。


(止めて・・・・っヤメテ・・・)


必死に耳を塞ぐ。


それでも逃れられない音、


言い表せないほどの恐怖。


ほらね、


誰も助けになど。


来てはくれない、