ー現在

高校3年生になった僕は、無事に進路が決まり後は卒業を待つだけとなった。
小さい頃から目指していた医者になるために、卒業後はこの町を出て都会に行くことになる。
大好きなこの町から出なくてはいけないのは寂しいが、夢を追いかけるために都会にある名門校に行くことに決めた。
両親にその事を話したときは、本気なのかと何度も聞かれた。
何度も話し合いを重ねて、ようやく両親も僕がどれだけ真剣なのかを理解してくれて、無事に夢への第一歩を踏み出すことが出来た。

でも、僕には一つ気がかりなことが合った。
一つ下の幼馴染のことだ...。
昔からずっと一緒に居た彼女のことを、僕はいつの間にか好きになっていた。
でも、向こうはきっと僕のことを兄としか見ていない。
それが分かっているから、僕は彼女にこの気持ちを打ち明けられずに居る。

スミレ「おにーちゃん！何やってるの？早くしないと学校遅れちゃうよ！！」

あぁ、こいつを怒らせると後が怖いからな、、とりあえず今はここまで。